世界194カ国の国旗を掲げながらその国々の平和を祈る祭典

私たちの運動精神

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私たちの運動精神

私たちは、すべてを包む愛と許しの心が人類に行き渡ったときはじめて、世界に平和が訪れると考えております。この愛の心は、広島の一人の少年によって示されました。以下は、1970年8月の世界連邦広島大会における、ある婦人の発言です。

「私は広島在住の世界連邦の会員ですが、私も被爆者の一人です。
私がお話しさせていただきたいのは、原爆で亡くなった私の息子のことです。
私の子供はそのとき中学生でした。原爆投下の朝、夫と私とは行方不明の息子を捜して歩き、ようやく捜し当てたとき、3人の中学生の真ん中に、こげただれた姿で虫の息をしているのをみつけました。両脇の子はすでに亡くなっていました。
家に連れて帰って数日後、子供はとうとう死んでしまいました。そして私は、死ぬ前にうわ言のように我が子が言った言葉を忘れることができません。
”お母ちゃん、なんぼアメリカだといっても、憎んだりけんかをしてはいけんね、お母ちゃん”そう言ってあの子は亡くなりました。私の耳にはその言葉がやきついて離れません。
それで、私もあの子の遺志を引き継ぎ、何かしら平和のために働かなければいけない、と考えて世界連邦運動に参加するようになったのです。
今日なぜこのようなことをお話しさせていただいたかと言いますと、先程からこの会場に”世界人類が平和でありますように”というタスキをされた若い方々がいらっしゃいますが、どこの国が悪いとも、○○反対ともいわない、そのおおらかな愛の言葉が、ちょうど死んだ息子の心と同じではないかと思われまして、息子の思いで話しをさせていただきました」

 

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